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TITLE

入江監督@サクラコン

DATE

みなさん、こんにちは!

4月15〜17日に米国はシアトルで開催されたサクラコン(Sakura Con)というイベントににアニメ「灼熱の卓球娘」の入江泰浩監督が大会ゲストとして参加されてきました!今回はその様子をちょこっとご紹介。

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Seattle cityscape.jpg

サクラコンが開催されたシアトルの街並み

ライブドローイング会場_機材チェック中.jpg

ライブドローイングの機材チェック中の様子

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大会が一番盛り上がる土曜日、11時〜13時という2時間枠で入江監督による「ライブドローイング」パネルが開催されました。なんと、大会参加者からモデルを募集し、入江さんがポーズや表情をその場でスケッチして、30秒のアニメーションを作るという、なんとも豪華な企画が実現!!

さらに、描いている間には「絵を描くだけだと来てくださった方が飽きてしまうでしょうから」ということで同時にQ&Aも受け付ける、という無謀とも言えるてんこ盛りな内容に!!いやいや...いくらニコ動でライスト(卓球娘のライブコメンタリーなど)を毎週されているとはいえ、自らめちゃくちゃハードルあげてませんか、監督!?

実際、Q&Aの中で「本来は自分はマルチタスク型ではないので、描くのとしゃべるのを同時にするのは苦手なんですが〜」とバラしてしまいました...でも大丈夫、この時は通訳スタッフが話している間に手を動かして、答える時には手を止めて、とうまく切り替えておられましたよ、監督!!

Q&Aでは、たくさん興味深いご質問がありましたが、ここで卓球娘に関する質問をひとつご紹介します:

Q: 「灼熱の卓球娘」では、特徴的な汗の描写がとても印象的でした。あれは、どのように着想を得たのですか?原作漫画や実際の卓球の試合からの影響はありましたか?

A: 汗の描写に関して言えば、原作漫画でもそうした細かい描写は存在します。また、実際の卓球試合を見ていても、選手はたくさんの汗をかいています。きちんとした汗の描写をすることは、試合をよりリアルに見せていくのに大事なことだと気付きました。汗だくのシーンはセクシーと感じられるかもしれませんが、あれは現実でもそうなんですよ!...と同時に、私はアニメでは原作とは違う描き方をする必要があると感じました。
例えば、画面を見ていただくとわかるように(実際にWACOMタブレットからリアルタイムで描き込んだものが会場の大型スクリーンに表示される)このようにして汗を描き込んでいきます。これが漫画の白黒であれば、数本の線を引くだけでキャラクターが汗を流していることがわかります。ただ、アニメーションの場合、汗は多くの線で描くか、影を付けるかしないと、あまり目立たないんですね。つまり、汗の描写には、よりたくさんの労力が必要になってくるんです。アニメーターにとっては、手間や作業が増えます。そこで、着ているシャツに線や色を足すことによってキャラクターが大量の汗をかいている描写する、という手法を編み出しました。結果的に、労力を少し軽減させながら、汗を十分に目立たせることができます。おわかりいただけたでしょうか?

そうでしたか!!あの特徴的で魅惑の汗描写には、そんな秘密が...!!
海外の人にもしっかりと伝わっていたようで、「汗(スポーツ)文化は国境を越えるのだ」と妙に納得してしまいました。

そんなこんなであっという間に2時間は過ぎ去り、無事にモデル13名分のスケッチを終えることができました。最終的に、サクラコンの閉会式に完成したショートアニメは上映されました。今年は開催20周年記念ということで、最後には「Happy 20th Anniversary!(20周年おめでとうございます!)」というメッセージが入っています。

完成したショートアニメはこちらで見ることができます!

入江監督サイン会_s.jpg
サイン会でも「Scorching Ping Pong Girls(灼熱の卓球娘の英語タイトル)最高!」というたくさんの温かいお言葉をファンの方からいただきました!これには入江監督も「ホクホク」顔!!

ろみぃ

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